入院中に看護師さんに感謝した出来事

入院している時の看護師さんからのやさしさを集めてみました

出産の時の担当の看護師さんが忘れられない。

私が看護師さんに心から感謝したのは、出産でお世話になったときです。

定期健診の時にもあれこれと面倒を見ていただいていたので「親切な看護師さんのいる病院で安心」と思っていました。

 


でも、本当にお世話をかけたのは分娩から退院するまでの間だったのです。分娩室では、私の想像を超えた一大事が待ち受けていました。

 

 

まずは看護師さんに浣腸をしてもらわなければなりません。でも陣痛でじっとしていられない私は、看護師さんの指示を聞くのも儘ならなかったのです。それでも看護師さんは「痛みが和らぐのを待ってからにしようね」と声をかけながら、背中を擦ってくれました。

 


看護師さんも忙しいことでしょう。でもそんなことは微塵も感じさせない、ゆったりとした声。痛みに動揺していた私は、その優しい言葉に思わず泣いてしまいました。ティッシュを差し出してくれながら、「ママが一番大変なんだから、痛かったり、辛かったりしたら口に出して。泣いたって恥ずかしくないから」と。

 


看護師さんのお顔を見て、この人は本当に天使みたいと感じました。また、分娩が終わった後も大変です。歩くのも自由になりません。

 

 

腰は痛いし、眩暈はするし。産んだばかりの赤ちゃんを見ても、感動したのなんて一瞬です。あとは自分のことで精一杯でした。そんな時にも看護師さんが、「退院したら、一人で赤ちゃんのお世話をするんだから、今はお世話されていればいいのよ」と。

 


トイレまで付き添ってもらったり、起き上がれないほど体力を消耗してしまった私に差し入れをしてくれたり。私は今でも全てを忘れることができません。

 

 

妊娠中は、先輩ママや母親から「親になるんだからしっかりしないと」と気合ばかり入れられて、無意識のうちにママになることに恐怖心を抱いていたような気がします。
「私にママが務まるのか」「育児書に書いてあることが出来なかったらどうしよう」
でも、看護師さんに何から何までお世話をしていただいているうちに、「私もこうやって赤ちゃんの面倒をみるんだな」「私も看護師さんみたいにニコニコしながらお世話しよう」とどんどんと前向きになれたのです。

 

 

実際に自分の赤ちゃんを抱っこする時、精神的に安定を取り戻した私は、心の底から自分の子供を「可愛いな。しっかりと守ってあげよう」と覚悟を決めました。それもこれも看護師さんの私達に対して真摯に対応する姿勢を見て、感動した経験があったからこそ。

 


私が一番お世話になった看護師さんは看護師長さんでしたが、他の看護師さんも心の温かい素晴らしい人ばかりでした。この方達と私がママになるタイミングで出会えて、本当にラッキーだったなと感じています。