入院中に看護師さんに感謝した出来事

入院している時の看護師さんからのやさしさを集めてみました

骨折をして入院していた時にリハビリ中もずっと励ましてくれた看護師さん。

交通事故にあって片足を骨折し、3週間程入院する事になりました。当時20歳になったばかりで、入院なんて初めての事でとても戸惑っていたのです。友達や家族はお見舞いに来てくれていましたが、毎日夜になると寂しくて、早く家へ帰りたいと憂鬱でした。

 

 

4人部屋だったのですが、私以外に入院患者は1人だけ、それも80歳の方だったのです。
あまり話す事もなく、時々友達や両親の持ってきてくれる本を読んでいるか、寝ているかという毎日でした。しかし入院1週間目の事、私の担当として、新人看護師さんがつく事になりました。その人はその年学校を卒業したばかりという事で、恐らく看護師さんの中で私と一番年が近かったのです。

 

 

すごく緊張した様子で挨拶をしてくれて、看護師さんも緊張するんだ、と妙に感心しました。その時私がたまたまあるアイドルグループのグッズを机に出していたのですが、それを見て「あ!」と反応してくれました。

 

 

どうやら同じアイドルグループが好きなようで、そこですぐに仲良くなれました。
それからというもの、仕事の合間にちょっと病室を寄って、趣味の話し等を出来るようになったのです。入院中にリハビリもあったのですが、それが結構きつくて、痛みで泣きそうになる事もありました。

 

 

そんな時は必ずリハビリ終わりに病室に来てくれて、励ましてくれたのです。「昨日より動けていたよ」とか「努力家だね、凄いよ!」と褒めてくれて、とてもやる気が出ました。1人だとリハビリもきついだけでストレスも溜まってしまいます。

 


でも、あの看護師さんのおかげで、そんなリハビリも、もっと頑張ってみようと思えたのです。他にも、寂しくて夜に泣いていると見回りに来た時に泣き止むまで近くにいてくれました。

 

 

「○○ちゃんは頑張ってるよ、私だったら絶対家に帰りたいって騒いでる所だよ」と励ましてくれていたのです。楽しい話し、面白い話しを聞かせてくれて、笑わせてもくれました。入院生活はあっという間に過ぎて、とうとう退院の日がやってきました。

 

 

あの新人看護師さんに一番お世話になったからと手紙を書いて渡すと、看護師さんがありがとうと言って泣いたのです。どうやら初めて担当した患者が無事に怪我も治り退院したので、嬉しいのだと言ってくれました。

 

 

今でもあの看護師さんの優しさは、絶対に忘れられません。連絡先の交換なんかはしていなかったので、今はどうしているか判りませんが、きっと素敵な看護師さんのままだと思います。